株主優待でもらえるお米券は便利で実用的な反面、「現金として扱えるのか」「税金の扱いはどうなるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。お米券には金券としての性質もあるため、正しい取り扱いを知っておくことが重要です。
お米券は原則として現金化を目的としない
株主優待でもらったお米券は金券であることから、質屋や金券ショップでの買取が可能な場合もありますが、企業側は現金化を推奨していません。本来は「実用品として利用すること」を前提に提供されているため、換金性を目的とした利用は望ましくないとされています。
実際に換金率は額面より低くなることが多く、金銭的なメリットも限られています。生活費の補助として使うほうが、結果的に有効な活用につながるでしょう。
お米券は課税対象になるのか?
原則として、株主優待でもらったお米券を含む非現金による給付は、一部のケースを除いて課税対象となる場合があります。ただし、個人で一定の範囲内で受け取る分には、申告が不要なことも多いのが現状です。
とはいえ、株式数や年間受取額が大きくなる場合には、雑所得として申告対象になる可能性があるため、年末にしっかり確認する習慣をつけておくと安心です。
将来的な資産管理にも関わる視点を持つ
年金生活を送るなかで、株主優待は見えない収入のような役割を果たします。お米券も例外ではなく、生活を支える資源であると同時に、税制や資産計画と無関係ではありません。
たとえば年間の優待受取が一定額を超えるようであれば、記録をつけることが家計管理にも役立ちます。お米券を長く活用していくためにも、現物だけでなくその「扱い方」にも目を向けておくことが大切です。